米消費者物価指数と新規失業保険申請件数
米消費者物価指数(CPI)
発表者は労働省、発表時期は原則として当該月の翌月第3週 である。
物価指数は「卸売物価指数」、「GDPデフレーター」などと共にこの「消費者物価指数」が重要である。
CPIは家計が購入する消費財やサービスの価格変動を示す経済指標であり、インフレ、デフレを判断する時に注目すべき指標 である。
市場関係者が注目するのは、比較的変動が激しいとされる食料、エネルギー関連を含まないCPIであり、季節調整済みで0.5%以上の変動があるとマーケットに大きなインパクトを与えるとされる。
外国為替の側面から考えると、インフレ(=物価上昇)の進行を抑える役目として金利引き上げが議論されるので、物価変動を示すこのCPIはとても重要 であると考えられる。
新規失業保険申請件数
発表者は労働省(雇用統計局)、発表時期は毎週木曜日 である。
「新規失業保険申請件数」は「雇用統計」と同様に雇用に関する指標である。
具体的には、失業した者が失業保険給付を初めて申請した件数を集計したものである。
もちろん、労働者が全て失業保険でカバーされているわけではないことは注意しなければいけないが、
毎週発表ということで速報性に優れた、失業率を予測するのに欠かせない指数 となっている。
マーケットの関連で言えば、「新規失業保険申請件数」の増加は、失業者の増加、ひいては経済の停滞ということになり、株式市場からの資金流出が考えられる 、という風になっている。